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12.122018
「恥ずかしい」を英語で言うと?ashamedとembarrassedの違い【練習問題付き】
「駅の階段で転んでしまって恥ずかしい」「上司の質問に答えられなくて恥ずかしかった」「大勢の前でスピーチを求められて恥ずかしい」
このようなとき、日本語だと「恥ずかしい」一言でニュアンスが伝わります。しかし英語の場合、「恥ずかしい」にあたる単語が複数あり、使い分けに注意が必要です。
「恥ずかしい」を表現する英語の種類
ashamedは「罪悪感」の恥ずかしさ
ashamedというのは「罪の意識を感じている」ニュアンスが色濃く出てくる単語です。道徳的、社会的に何か悪いことをして罪悪感を感じている状態です。人前で何か失敗をして「恥ずかしい」とは違います。
文法
ashamedは主に3つのパターンで使われます。
be ashamed of〜
<例文> I’m ashamed of my behavior. 「私は自分の行いを恥じている」
「行い」が何なのかはこの文章だけではわかりませんが、話し手の中で「よくない行い」をした自覚があり、それを恥じている様子が伝わります。
be ashamed that〜
<例文> I’m ashamed that I didn’t make an effort. 「私は努力しなかったことを恥じている」
ashamedのあとにthat節(that+主語+動詞)が続くパターンです。
be ashamed to+動詞の原形
<例文> I’m ashamed to say I haven’t finished my report. 「恥ずかしながらまだレポートが終わっていないんです」
レポートを終わらせなかったことに対する罪悪感がうかがえます。
embarrassedは「人前で感じる」恥ずかしさ
embarrassedは、基本的に人前で何か失敗をして「恥ずかしい」場合に使われます。
「赤面する」「バツが悪い」「決まりが悪い」といった解釈でとらえるとイメージがわきやすいでしょう。
先ほどのashamedは罪悪感が「自分に」向いていました。一方でembarrassedは「他者、視線」など他人の存在があって成立する「恥ずかしさ」です。
文法
embarrassedは主に2つのパターンで使われます。
be embarrassed about[by, at]〜
<例文> The mother was embarrassed by her daughter’s behavior. 「母は娘の行儀の悪さに決まりの悪い思いをした」
be embarrassed to+動詞の原形
<例文> I wanted to invite Mary, but I was too embarrassed to ask her. 「私はメアリーを招待したかったが、恥ずかしくて誘えなかった」
状況によってはどちらも使える
ニュアンス次第でashamed、embarrassedのどちらを使っても問題ない場合もあります。
I was embarrassed/ashamed that I couldn’t answer such a simple question.
「あんなに簡単な質問に答えられなくて恥ずかしかった」
My report was so bad. I was embarrassed/ashamed to show it to my boss.
「私の報告書はとてもひどかった。上司に見せるのが恥ずかしかった」
確認エクササイズ
問題
理解を深めるために例文で練習してみましょう。
以下のような例文/会話だと、ashamedとembarrassedのどちらが適当でしょうか。
<問題1>
A: How was your test today? 「今日のテストはどうだった?」
B:Terrible. I’m( )that I didn’t study at all. 「ひどかったよ。英語を全然勉強しなかったことを恥じているよ」
<問題2>
I got lost, but I was too( )to ask for help. 「道に迷ったけど、恥ずかしくて助けを求められなかった」
<問題3>
She felt ( )for hitting her daughter. 「彼女は娘を叩いたことを恥じた」
<問題4>
A: You turned red when the teacher asked you to make a speech. 「先生がスピーチをするように言ったら、赤くなっていたね」
B: That’s because I was( ). 「恥ずかしかったからだよ」
解答
<問題1の解答>
ashamed 全然勉強をしなかった自分に対する罪悪感なのでashamedが適当です。
<問題2の解答>
embarrassed
道に迷って助けを求めることに対して決まりが悪いということなのでembarrassedがふさわしいです。
<問題3の解答>
ashamed 「暴力をはたらいた」ことに対する罪を恥じる気持ちが表現されています。
<問題4の解答>
embarrassed turn redは「(恥ずかしさや怒りなどで)顔が赤くなる」ことです。ここは恥ずかしさで赤面した状況なのでembarrassedです。
アドバンス
shyの使い方
ashamed、embarrassedと並んで、shyの使い分けが難しいという方も多いようです。shyは、その時々の状況というよりも、性格的に引っ込み思案で緊張している状態を表します。
恥ずかしくて、緊張して人前で意見が言えない。初対面では話がうまくできない。こんなケースが挙げられます。平たくいうと「内気」な人のことを指して使う言葉です。
<例文1> My son is shy around strangers. 「私の息子は人見知りをする」 <例文2> She looks shy, but actually she’s really talkative. 「彼女は内気に見えるけど、実際はとても話し好きです」
That’s a shame.は「恥だ」ではない
ashamedの仲間にあたる表現として、shame(名詞で「恥」という意味)があります。
A: I can’t make it to the party tonight. 「今夜のパーティに都合がつきそうにないんだ」 B: That’s a shame. 「それは残念だ」
このようにThat’s a shame.の形でネイティブは頻繁に使います。「それは残念だね」という口語です。「恥だ」という意味ではありませんので注意して下さい。
まとめ
- ashamedは罪悪感の気持ち
- embarrassedは思わず赤面してしまうような恥ずかしい気持ち
記事構成:余田志保(つばめパブリッシング)
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