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6.12017
カタカナ英語は本当に悪なのか?プライムイングリッシュでカタカナを取り入れている理由とは?
「カタカナ英語は本当の英語の発音とは異なるから、カタカナで発音を覚えることは英語習得の弊害になる」という意見があります。
確かに英語の発音をカタカナで表現しきれないことは事実です。また、実際の発音とあまりにもかけ離れたカタカナ英語で覚えてしまうと、正しい英語の発音を身につけるための弊害になってしまうでしょう。
それにも関わらず、「ネイティブのような発音を目指している」プライムイングリッシュの英語教材でカタカナ表記を取り入れているのはなぜなのでしょうか?
カタカナ英語とは何か?
プライムイングリッシュではカタカナ英語ではなくカタカナ表記を取り入れています。
私たちがカタカナ表記を取り入れている理由をご理解いただくために、まずカタカナ英語とカタカナ表記の違いをご説明します。
カタカナ英語
世の中で言われている「カタカナ英語」を一言で表すと「英語の綴りをローマ字読みしたもの」と言えるのではないでしょうか。
例えば次のようなものです。
tomato | トマト |
banana | バナナ |
Japan | ジャパン |
America | アメリカ |
カタカナ英語は実際の英語の発音からかけ離れています。このような形で覚えてしまうと英語習得の、特にリスニングの弊害となってしまうでしょう。
カタカナ英語
プライムイングリッシュで取り入れているカタカナ表記は、ネイティブの発音を限りなく忠実に再現したものです。ローマ字読みしたものではなく発声のとおり、それをカタカナで表記したものです。
もちろんカタカナで100%再現することはできませんが、ネイティブの発音に近い音を表現することは可能です。
例えば次のようなものです。
right | ゥライト |
just | ジャス_ |
fan | フェァン |
with | ウィth |
“right”のようなr音は直前にゥ(小さいウ)を添付することによってr音をイメージしやすく(それと同時にl音にならないように意識付け)しています。
“just”のように最後の子音が飲み込まれるものは「_(アンダーバー)」で表現しています。
“fan”のように日本語にはない音でも、「ェァ」とイメージしやすい形で表現しています。
“with”のようにどうしてもカタカナでは表現できないものは、そのまま”th”として表記しています。
適切なカタカナ表記はネイティブの発音に近づくための補助となり得る
プライムイングリッシュのカタカナは、従来のカタカナ英語とは異なるものです。英語発音の習得を妨げるものではなく、助けるものです。
またカタカナ表記の素晴らしい利点は、既に間違った発音が身についてしまった人にとっての気づきとなることです。
例えば、前述の”fan”という単語をずっと「ファン」と発音してきた人にとっては、「フェァン」と書いてあることによって、これは何だろうという気づきになります。もしかして今まで自分が発音してきた音は違っているのだろうかという気づきになります。
さらにプライムイングリッシュのカタカナ表記が特徴的なのは、単語と単語が連結したり、連結して音が変化したりする「音声変化」をもカタカナ表記にしていることです。
for a minute | ファゥラ ミニ_ |
Can I | クナイ |
and I’ve | ェンダイヴ |
what do you | ワドゥヤ |
what I do | ワダイドゥ |
プライムイングリッシュのカタカナ表記をそのまま読むだけで、かなりネイティブっぽい発音ができるようになります。もちろん英語は発音だけでなくリズムも重要なので、お手本となる音声を聞きながらテキストのカタカナ表記をみることが効果的です。