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7.122017
“Shall we dance?”とダンスに誘ったらネイティブに笑われたのはなぜ?
映画「Shall We ダンス?」の一場面で”Shall we dance?”と相手をダンスに誘う場面があります。
映画の内容はとても素敵なのですが、実は”Shall we dance?”というダンスの誘い方はネイティブにとっては違和感があります。通常、助動詞“shall”は自ら人を誘うときには使わないからです。
今日は(1)助動詞“shall”はどのような時に使われるのか、(2)相手を誘うときはどのようなフレーズを使えばよいか、の2つを学習します。
助動詞”Shall”の使い方
“shall”は一緒に何かを決めようとしている状況で、相手に丁寧に提案する時に使うことが多いです。
例えば、「待ち合わせの時間を決める」「ミーティングの場所を決める」「どこに行くかを決める」などです。
会話例
A: “What restaurant shall we go to after the conference?”
「会議の後、どこのレストランに行きましょうか?」
B: “How about the sushi shop on the top floor?”
「上層階の寿司屋はどうですか?」
A: “That sounds nice.”
「いいですね。」
B: “Okay, great. Shall I make a reservation?”
「そうしましょう。私が予約しましょうか?」
上記の会話例では会議の後にどこかに食事に行くことは決まっていたと考えられます。その前提の元、AさんはBさんに「どこに行きましょうか?」と投げかけをしています。
映画「Shall We ダンス?」の場合、もし二人でダンスをしようかどうか決めようとしている状況であれば、「どうする?踊る?」のような意味で“Shall we dance?”と言えます。
しかし「ダンスを踊らない?」と相手を誘うためのフレーズとしては適切ではありません。
相手をダンスに誘う時のお勧めフレーズ
”Do you want to dance?”
「ダンスしない?」
”Would you like to dance?”
「ダンスしませんか?」
”Do you want ~” は直訳的に考えると「あなたは~をしたいですか?」となり違和感を感じるかもしれませんが、ニュアンスは「~しない?」です。カジュアルに相手を誘う時にとてもよく使われるフレーズです。
もう少し丁寧に誘いたい場合は、”Would you like to ~?”「~しませんか?」というフレーズを使いましょう。